旅人の話

少々遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。

年明け早々の8日に首都圏1都3県に緊急事態宣言が発令され、当日の新規感染者が過去最多の7,882人となりました。累計感染者は30万人に迫り、死亡者数は4,000人を超えています。嵐であれば通り過ぎるのをただじっと待つだけでよいのですが、今回のコロナ禍は気候変動といってよいのかもしれません。しかも変動に要した時間はわずか1年で、今後ももっと変化していくでしょう。

天災は次回に備えて準備すれば済む話ですが、気候変動となればこちらもその変化に適応していかねばなりません。「政府の動きが遅い」、「行政の対応が悪い」、「若者の危機意識が低い」などと言ったところでそれは不平、不満でしかありませんし、それは変化に対応しようとする姿ではありませんね。前回のブログに書きましたが、今後は自ら変化し、成長していくための行動がますます必要となるでしょう。

今回はブログを書きながら思い出した逸話をひとつ紹介します。

 

旅人の話(イソップ寓話)

ある町がありました。

 一人の旅人がその町にやってきました。

町の入り口の門のところに一人の老人が座っていました。

旅人は聞きます。

 「この町はどんな町?」

 おじいさんは聞きます。

 「あなたが今までいた町はどんな町でしたか?」

 旅人は答えます。

 「いやあ、前にいた町は嫌な人ばかりでろくな町じゃなかったよ」

 「そうですか、この町もあなたが前にいた町と同じ町です」

 

 また別の日に旅人が来ます。

 「おじいさん、この町はいったいどんな町ですか?」

 おじいさんは聞きます。

 「あなたが今までいた町はどんな町でしたか?」

 「私が今までいた町は、すばらしい町で、人々は親切で、あんなにいい町はありませんでした」

 「そうですか、この町もあなたが前にいた町と同じ町です」と答える。

 

言い方はいろいろあるようですが昔からある有名な逸話です。2人の旅人が来た町は同じ町なのです。

この逸話が伝えたいことは環境というものは「その人の心が決める」ということです。その人が他を批判し、不平・不満の中で生きていくのか、それともいつも周りに感謝して楽しく充実した日々を送るのか。

結局環境を作るのはその人なんです。その人の心が環境を決める。

環境に左右されるのではなく、環境を作れる人間になりたいですね。

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